Early Hues
TERASUはマックス・ハウゼガ(MAX HOUTZAGER)が中心となりサーフィン、スノーボード、自転車、食やライフスタイルなどをその道に情熱を傾ける人の視点で一冊のフォトブックにまとめた初版200冊のみのプロジェクト。マリンカウンティ(サンフランシスコの北)にルーツを持ちマウンテンバイクとフォトグラフィに没頭していたマックスは怪我のためレースから退きましたがそこでサーフィンという別の情熱を見つけます。さらにその後にスノーボードトリップで訪れた北海道のニセコで今度は日本の言語・食・文化に魅了され今はそれらの情熱をTERASUへと注ぐためマックスは日本で活動しています。
TERASUはWATER・EARTH・SNOW・GASTRONOMYの4章から成るフォトブック。しかし各コンテンツはランダムに一冊の中に散らばっています。厳しい環境で波を追うサーファーDAN CROCKETTやニセコのスノーボーダーTARO TAMAI、元プロトライアスリートのフードコーディネーターLENTINE ALEXIS、そしてSHINYA TANAKA(Circles/SimWorks)といった人たちの、表現手段としてのSurf、Bike、Snow、Food、そして彼らがもっている経験、そうした文章や印象的な写真がまるで旅をしているかのようにページを巡っていきます。
その写真の表現にもデジタルやアナログなどの表現手法の違いがあるようにTERASUは紙の質も単調ではありません。仕上げ、厚みなどが違う紙を組み合わせて製本されています。マットな厚紙にプリントされたモノクロの海の写真、次のページのイメージが透けて見えるほど薄い紙にプリントされた奥行きのある写真、綺麗な発色を見せる料理は光沢紙といったようにパンクロッカーが手間をかけてファンジンを作るがごとく、TERASUも製本をひとつの表現手法にしています。そして巻末には200冊中のナンバーが手書きされています。
照らす【te-rä-sū】 : to illuminate
サーフィン、バイシクル、スノースポーツといったアウトドアアクティビティや、食といったテーマを中心とし、1つの価値観にとらわれずに、様々なアクティビティを楽しむ人々や、その回りのコミュニティ、そしてそこにある日常といった場面を独自の視点で切り取るTERASU/テラス。初めて彼らのウェブサイトを見たときは、文字通り僕たちのまだ知らない世界を照らしてくれるような感覚を覚えたのです。
過去2回に渡るグルメセンチュリーライド足助や、RIDEALIVE2015、そしてサークルズの中心にまで深く潜り込んで、僕らのコミュニティやライドというアクティビティについても紹介して頂いております。
・RETURN TO ASUKE / GOURMET CENTURY