配置し構成して制御しようと試みるそばからはみ出し爆発する植物のエネルギー。そして枯れて朽ちてまた生まれる繰り返し。その様子がそのまま筆致に現れるのは、植物を扱う井本幸太郎ならではのアートワーク。プランターや街路樹から草原やジャングルまで、植物の氾濫と輪廻に飲み込まれつつあるその道に、自転車は切り込んでいくのだ。